「大事なのは、"本当に楽しい食事時間をみんなで過ごしてもらうこと"。」
「みんなで囲むからこそ楽しい食事時間を過ごしていただきたい」。店主・山本さんの言葉どおり、木の扉を開けると、温かみのある空間と、自ら選ぶ季節の生花が出迎えてくれる中華料理店『四世同堂』。旬の野菜や魚をふんだんに使い、化学調味料に頼らない自然で深い味わいが、訪れる人をほっとさせてくれます。
店名の「四世同堂」は、"曾祖父母から孫まで、四世代の家族が一緒に暮らすことはこの上ない幸せである"という中国の食文化の思想から。「うちの店が売っているのは、人と人のつながりが彩る食事時間なんです」と山本さん。お年寄りから小さなお子様まで、家族みんなで囲める献立が揃います。
高校時代の台湾料理店でのアルバイト経験を活かし、2021年に開店。コロナ禍のさなかでも、その想いが生む温かな食事の空間に魅了され、お店は連日賑わいました。現在は屋久島に移り、種類豊富でいのちにあふれる山海の幸とともに、新たな歩みを進めています。
みんなで囲む食卓に、ひとさじの新しさを。
今回教えていただいたのは、旬のアスパラガスの食感を活かした「アスパラの腐乳炒め」。噛むほどにジュワッと染み出す旨みと、絡む濃厚なソースの味わいがやみつきの美味しさ。パリッと歯切れのいい音と腐乳ソースの新しさが、いつもの食卓にちょっとしたアクセントを加えてくれます。
レシピ
「 アスパラの腐乳炒め 」

旬のアスパラガスに、白腐乳と紹興酒の濃厚なソースを絡めるひと皿。
材料
※分量は2人前の目安
- アスパラガス……4本(細い場合は6本)
- 菜種オイル……大さじ2
- ニンニク……ひとかけ
- 腐乳……12g
- 紹興酒……大さじ1
- 鶏がらスープ……130cc
- 水溶き片栗粉……適量
- 塩……少々
- 胡椒……少々
素材選びのポイント
- アスパラガス……旬の旨みと食感を活かすため、皮はすべてむかず、根元の固い部分だけを取り除いて。下茹でせず、そのまま火にかけます
- 腐乳……"白腐乳"を使うと、チーズのような濃厚な味わいに

作り方
1. アスパラガスの芽を取り除き、食べやすい大きさに切る。根本や皮などが乾燥して固い場合は、その部分だけ取り除く。
2. フライパンにオイルをしき、すりおろしておいたニンニクを入れて、香りが立つまで炒める。
3. 香りが立ってきたら、腐乳を入れ、軽く温める。
4. 次に、アスパラガス、紹興酒、鶏がらスープの順番で入れ、弱火で1分ほど混ぜ炒める。炒めすぎるとアスパラガスの食感がなくなってしまうので注意。
5. 火を弱めて先にアスパラガスを取り出して、お皿に盛り付ける。フライパンに余った汁はソースにする。フライパンに水溶き片栗粉を入れて、強火で一気にかき混ぜ、水気を飛ばす。最後に菜種オイルをひと回ししてかけて、混ぜ合わせソースを乳化させる。
6. お皿に盛り付けたアスパラの上からソースをかけ、完成。

ご家庭でつくるときのコツ
・片栗粉でとろみをつけた後は火をゆるめ、最後に水気を飛ばすことで、より濃厚な口あたりになります
・蒸し器をお持ちの方は、中華まんとあわせて、お皿のソースをつけながらお召し上がりいただくと美味しいです

パリッと響く旬の音に、濃厚なソースをまとわせて。
みんなで囲む食卓の一皿に、どうぞお試しください。
店舗情報
四世同堂(しせいどうどう)
■ 〒891-4408 鹿児島県熊毛郡屋久島町中間580
■ 営業時間などの最新情報は、店舗のSNSをご確認ください。

文・写真: MINORI FOODSCAPE



