「野菜を薄切りにしたら美味しくなるよ」
福岡を代表するイタリアンの名店『FIGO』。大学時代のアルバイト先で、厨房に飛び交う専門用語がわからず、辞書を片手にメニューと照らし合わせて学ぶうちに、イタリアンの世界に魅了されたという城戸シェフ。老舗イタリアンでの修行を経て、「文化や生活習慣を全て知ったうえで、イタリアンを学びたかった」と、27歳で本場イタリアへ渡った。
「初めはメモ帳を片手に、塩を何グラム、焼き加減は何分…と、とにかくレシピを覚えて帰って、知識を武器にして日本でやるぞ!となってたんです。向こうで初めて料理を習ったのがラウアさんというおばあちゃんでした。メモを取ってた手をバシッと叩かれて(笑)」
レシピよりも、オーブンから漂う匂いや焼き色。そんな感覚的なよろこびと、人を迎え入れてもてなす心こそが本物のイタリアンなのだと、ラウアさんは教えてくれたそう。2年半の修行を終えて帰国し、『FIGO』を開店。店名はイタリアのスラングで"かっこいい男"。仕事帰りにさくっとワインを一杯、家と職場の間のサードプレイスとして気軽に寄ってもらいたいという想いを込めて。
本場仕込みの看板メニューを、ご家庭で。
今回教えていただいたのは、開店以来の人気を誇る看板料理「ズッキーニのカルパッチョ」。イタリア修行でお世話になったラウアさんから「野菜を薄切りにしたら美味しくなるよ」と直々に教わったというオリジナルレシピです。
「カルパッチョと聞くと日本人にとっては魚のイメージが強いですが、イタリア本国では牛肉でつくります。」
今回は、旬のズッキーニを。お気に入りのオリーブオイルと絡めて、舌触り滑らかな食感を、どうぞご堪能ください。
レシピ
「 ズッキーニのカルパッチョ 」

薄切りのズッキーニに、レモン・オリーブオイル・パルミジャーノを重ねる冷たい前菜。
材料
※分量は2人前の目安
- ズッキーニ……1本
- 塩……少々
- 黒胡椒……少々
- レモン……半個
- エキストラヴァージンオリーブオイル……適量
- パルミジャーノチーズ パウダー……適量
- イタリアンパセリ……少々
素材選びのポイント
- ズッキーニ……身がずっしりと詰まった、みずみずしいものを
- オリーブオイル……お気に入りのエキストラヴァージンを。香りが仕上がりを決めます

作り方
1. ズッキーニを半分にカットする。
2. 1. を縦にスライスする。
3. お皿にズッキーニを並べ、塩、黒胡椒、レモン果汁、オリーブオイル、パルミジャーノチーズの順にかけていく。
4. 3. の上にズッキーニを同じ要領で対角に重ねる。3. と同じように、塩、黒胡椒、レモン汁、オリーブオイル、パルミジャーノチーズを順にかけていく。
5. 仕上げにイタリアンパセリを上からのせる。
6. お好みで冷蔵庫で少し冷やして完成。そのままでも美味しくいただけます。

ご家庭でつくるときのコツ
・縦のスライスではなく輪切りでもOK。厚さもお好みで。厚く切った場合は塩を少し多めに
・盛り付けは冷蔵庫で冷やしたガラス皿がおすすめ。完成後も少し冷やすとさらに美味しいです
・本場イタリアでは、水茄子やマッシュルームのカルパッチョも食卓に並びます。是非お試しを

切って、重ねて、かける。それだけのことを、ていねいに。
本場仕込みのひと皿を、どうぞご家庭でもお試しください。
店舗情報
FIGO watanabedori(フィーゴ 渡辺通)
■ 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目3-27
■ 092-781-1005
■ 17:00~24:00(L.O.23:00)
■ 26席(カウンター8席/テーブル18席) 禁煙
FIGO SHIROGANE(フィーゴ 白金)
■ 福岡県福岡市中央区白金1-18-17
■ 092-981-1087
■ 17:00~24:00(L.O.23:00)
■ 19席(カウンター席あり) 禁煙
※店舗情報は取材時点(2023.7.25)の内容となります。営業時間・電話・定休日は店舗のSNS等で最新の情報をご確認ください。

文・写真: MINORI FOODSCAPE



